NEWS

ニュース

クリエイティブ・コネクションからの「お知らせ」やブランド・マーケティングに関する「見聞録」など、最新情報を掲載しています。

News

ブランド・マーケティング見聞録

40年以上のキャリアを有する、クリエイティブ・コネクション
代表取締役の町田が、あれやこれやブランド・マーケティングについて語ります。

コピーライティングのお話
私の『好きなコピー』と『嫌いじゃないコピー』。
News

今回はブランディングの話ではありません。以前のブログにも書きましたが、私は80年代の“コピーライターブーム”に、奇跡的に広告業界に紛れ込むことができ、今もコピーを書いています。

残念ながら、「あのコピーは××さんの作品」と言われるほど、有名なコピーライターにはなれませんでしたが、地道に仕事をこなし、幾つかの広告賞もいただきました。

そんな“普通のコピーライター”の私が選んだ『好きなコピー』と『嫌いじゃないコピー』について書かせていただきます。

何せ還暦過ぎですので、皆様にとっては古いコピーがメインになりますが、お許しください。

 ■あの頃、目標だったコピーの名手たち。

コピーライターブームの真っ只中に、広告制作会社に入った私にとって、糸井重里氏、仲畑貴志氏、真木準氏は、まさに憧れの的。彼らに一歩でも近づこうと、暇さえあればTCCコピー年鑑やADCデザイン年鑑などを読み漁っていましたね。

幸いにも私が入社したナショナル宣伝研究所は、日本で一番古い広告制作会社で、コピーやデザイン関連の書籍類が、オフィスの壁一面の本棚に所狭しと並んでいて、新人にとっては良い環境でした。

これまで私の作品もADCデザイン年鑑には幾つか載りましたが、TCCコピー年鑑には名前のみが3回ほど載っただけです。いつも準新人賞止まりだったもので…悔しいです!

当時は糸井氏の「おいしい生活。」(西武百貨店)、仲畑氏の「好きだから、あげる。」(丸井)、真木準氏の「でっかいどお。北海道。」(全日空)などのコピーが注目され、黒子だったコピーライターが、ちょくちょく表舞台に登場するようになっていました。マドラ出版から各氏の作品集(全仕事)が出され、私は秋山晶氏と土屋耕一氏の作品集も購入。そうそう『コピーライターズスペシャル』(成文堂新光社)という雑誌もありましたね。ある弟子に貸した後、すべて行方不明です。

■「やられた!」と感じた、好きなコピー。

さて、私の好きなコピーですが、憧れの的だった糸井氏ですと「サラリーマンという仕事はありません。」(西武セゾングループ)、仲畑氏では「カゼは社会の迷惑です。」(武田製薬)、真木氏は「恋が着せ、愛が脱がせる。」(伊勢丹)でしょうか。コピーの裏に物事の真理が垣間見えるのが、とても好きです。

でも、一番好きなのは「向き不向きより、前向き。」、このコピーは私の座右の銘にもなっています。確か『劇団ひまわり』の新聞広告のコピーで、オリコミ広告(現オリコム)のコピーライターの方が書いていたはずです。

他に好きなのは「地図に残る仕事。」(大成建設)、「なにも足さない、なにも引かない。」(サントリー)。また「負けるな、相手は小学生だ。」(ライオン/全日本バレーボール小学生大会)を見た時は、「やられた!」と思うと同時に笑いました。それぞれ切り口(発想)が凄いところが好きです。好きなコピーを挙げ出したら限がないので、とりあえずこの辺で止めておきます。

■「ニヤッ」とさせられた、嫌いじゃないコピー。

次に嫌いじゃないコピーですが、まず「大いなる味と香り。」(マールボロ)です。土屋耕一氏が書いたもので、CMのナレーションでは「大いなる世界から広がる味と香り。」だったと思います。これは原文「Come to where the flavor is. Come to Marlboro Country.」の意訳コピーなのですが、原文との付かず離れず感が堪りません。私もマールボロを担当していたので、その苦労がわかります。

「恋人は、しょせん、素人です。」(東京ヘルス)も嫌いじゃないです。まさに真理!でも、このようなクライアントを担当することなんて、滅多にありませんからね。

「南無阿弥陀仏の暇もない。」(ブルース・リー/ドラゴン危機一髪)も嫌いじゃない。私が中学生の時からブルース・リーのファンだったということもありますが、これを書いた杉山明人氏は私の先輩です。

彼はナショナル宣伝研究所から仲畑広告制作所に移り、コピーライターとして一世を風靡。2012年に逝ってしまいましたが、コピーにスピード感があって、非常に彼らしいです。

それと「時価が恐くてすしが食えるか。」(新潟・港すし)。ローカル紙に載った広告コピーなのですが、新潟で一番高い寿司屋がズバッと言い切っているのが素晴らしい!もちろん、この店のネタもシャリも素晴らしいです。

どうして知っているかって?実はこの寿司屋の三代目の店主が、小学校の同級生なんです。昨年、数十年ぶりに再会し、何回か店にも行かせていただきました。まさにこのコピー通りの気持ちじゃないと、お店に入れませんw未だ続くコロナ禍で苦戦しているのではないかと、ちょっと心配しています。

さて、ここまで私の『好きなコピー』と『嫌いじゃないコピー』について、好き勝手に書かせていただきましたが、改めてコピーの奥深さをや楽しさを感じますね。

コピーライターの個性や力量によって、コピーの切り口も表現も千変万化。「いやぁ、コピーって本当にいいもんですね。」これからも現役コピーライターとして、頑張りますので、宜しくお願いします。

 

弊社Webのコピーライティング/Webライティングに関するページです。
https://www.creative-connection.jp/service/writing.html

ブログに関する質問やお問い合わせは以下のアドレスからお願いします。
https://www.creative-connection.jp/contact/index.html


Page top