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ブランド・マーケティング見聞録

40年以上のキャリアを有する、クリエイティブ・コネクション
代表取締役の町田が、あれやこれやブランド・マーケティングについて語ります。

コピーライティングのお話
80年代コピーラーターブームの洗礼②
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あれは確か就活中の11月初旬、ゼミの教授に呼び出され、その帰りに大学の求人掲示板で見つけた“名も知らぬ広告代理店X”に履歴書を送った翌日のことだったと思います。コピーライター養成講座にいくと、事務局から『ナショナル宣伝研究所(通称:ナショ研)』が新卒のコピーライターを募集していると聞かされました。

この会社は、松下電器の初代宣伝部長だった竹岡リョウ一氏が独立する際、松下幸之助氏から、宣伝部と切磋琢磨して“良い広告を制作する会社をつくれ”との命を受け、1956年に創業した日本で一番古い広告制作会社です。OBには、横尾忠則氏、山藤章二氏、仲畑貴志氏などがいらっしゃいますが、在籍したことを伏せている方も…w

早速応募すると、課題が送られてきました。内容は『大型冷蔵庫』と『ファクシミリ』のコピーおよびビジュアル案、さらに「私と広告」をタイトルにした作文です。ギリギリまで考え抜きたかったので、郵送ではなく締切日に六本木にあった社屋に課題作品と履歴書を持っていきました。その時に総務の方に聞くと、現時点で応募者数は60名ほど、採用枠は1~2名とのこと。非常に狭き門です。

今でも不思議なのですが、私は何故か「ここに通うことになるんだなあ~」と感じて、『ナショ研』の裏にあった“焼き鳥屋”で飲んで帰りました。まだ早い時間だったので社員の方はいらっしゃらなかったはずです。たぶんw

私が感じたように、書類と課題審査が通り、面接、最終社長面接と順調に進み、11月末に内定をいただきました。そうそう“名も知らぬ広告代理店X”ですが、こちらは最初の面接官が社長だったらしく、あれやこれや挑発されて私がムキになって反論を繰り返していたら、いきなり「君は、筆記試験も、最終面接も免除!内定です!」そして帰り際に社長の名刺と交通費を渡され「でも他の応募者の手前、筆記試験だけは一応受けてね。白紙解答でも良いから。」と、まさに“鳩に豆鉄砲”状態です。最終的に『ナショ研』を選んだのですが、不思議な魅力のある会社でした。

入社後、とにかく残業が多く、電車で帰れるのは稀でしたが、たまに大学の同期や後輩たちと飲むとチヤホヤされ、名刺1枚でナンパも連勝。それだけブームの職業だったということです。そういえば、『金魂巻(きんこんかん)』という本が売れ、バブル景気の到来を目の前にして、浮かれはじめていた時代でしたね。

当時の著名なコピーライターはそれぞれ個性を売りにしており、TCCコピー年鑑のテーマが『コピーは僕だ。』という年もありました。一方、私が入社した『ナショ研』は、“プロダクト中心主義”で、来る日も来る日も個性を抑えた“生真面目なコピー”を書き続け、『コピーは僕だ。』どころではなかったです。でも、その後に転職した外資系広告代理店で“戦略的ブランディング”を徹底的に叩きこまれるのですが、その土台はすでに『ナショ研』で築き上げられていたと思います。

 

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