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クリエイティブ・コネクションからの「お知らせ」やブランド・マーケティングに関する「見聞録」など、最新情報を掲載しています。

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ブランド・マーケティング見聞録

40年以上のキャリアを有する、クリエイティブ・コネクション
代表取締役の町田が、あれやこれやブランド・マーケティングについて語ります。

ブランディングのお話
技術をブランド化しませんか?①
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「えっ?技術をブランド化する???」と思われる方も結構多いのではないでしょうか?でも、例を見ると、ほとんどの方が「!!!」と納得すると思います。

簡単にいうと、企業名や製品名ではなく、独自の技術やノウハウをブランド化することです。そして、その技術名を冠した機能などを搭載した製品やサービスに付加価値を与え、他社との差別化を図ります。

身近な例としては、「インテル、入ってる。」でお馴染みの『インテルCoreプロセッサー』、ユニクロの『HEATTECH(ヒートテック)』、シャープ『プラズマクラスタ―』などです。

■独自の“技術”をブランド化する『技術ブランディング』。

私たちは“技術をブランド化する”ことを『技術ブランディング』と称して、15年以上前から啓蒙活動も兼ねて各地でセミナーを開いたり、実際に数多くの“技術のブランド化”をサポートしたり、地道に活動を続けてきました。

ちなみに、フィリップ・コトラーは『Ingredient Branding(直訳:要素ブランディング)』、また某広告代理店は『テクノロジーブランディング』と名付けているようですが、基本的に同じで、決して新しいブランディング手法でもありません。

日本でも昔から『技術ブランディング』はありました。例えば、独自の機能や製法を訴求する日立『からまん棒』やキリンビール『一番搾り』、製品の先進性を示す「日本初」や「世界初」の表示、企業全体の技術力の凄さを訴求する「技術の日産」や「E&Eの東芝」といった企業スローガンなども『技術ブランディング』の範疇であると考えています。

変わったところでは、一時期もてはやされたシャープ液晶テレビ『亀山モデル』です。最先端の工場名をブランド化して差別化を図るとは、正直いって驚かせられました。

また、FUJI FILMは、すでに社名の由来となった写真用フィルムから撤退しましたが、長年培ってきた“フィルム技術”をベースに新たなビジネスを展開。今や“FUJI FILM”の社名自体が技術の高さを訴求する『技術ブランド』になっています。

■類似した製品やサービス、機能と差別化する際に威力を発揮。

いずれにしろ、マーケットに似たような製品やサービスが溢れ、企業名や製品名では差別化が難しくなってきた時に、“技術の見える化”で差別化を図る『技術ブランディング』は威力を発揮します。

昨今の“炊飯器”を見ればわかりますが、もはや差別化のポイントは、独自の“炊き方”ですらなく、“内釜の素材”などのブランディング勝負になっていませんでしょうか?

■企業自体のイメージアップやリクルートにも貢献。

また、このコロナ禍で状況が少し変わってきましたが、昨年まではエンジニアのリクルート対策として、「企業自体の先進的なイメージを高めたい」という、ご相談を数多く受けていました。

実際に、村田製作所をはじめ、多くのBtoB企業がこぞってテレビCMを放映していた時期がありましたが、主な目的は優秀なエンジニアなどの人材を獲得するためのリクルート対策です。

その他、一般の消費者が抱く企業イメージ、認知度、その企業で働いている方々のモチベーションなどのアップも同時に図ることができます。

次回のブログでは、「BtoCおよびBtoB企業が技術ブランディングに取組むべき意義」、「技術ブランディングを進めていく上でのポイント」などについて書いていく予定です。

以上、クリエイティブ・コネクション ブランド・マーケティングコンサルタントの町田芳之でした。

 

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