私は2000年に外資系広告代理店のクリエイティブディレクターを辞めたのですが、正直なところ、それまではWebなどのデジタル系の制作案件には携わっていませんでした。

その後、『C&R社』と契約していた時に、同社で2001年に『H.I.S』 のスローガン、ロゴ、テレビCM 、会社案内、PVなどを企画・制作しましたが、なぜかWeb制作の話はなかったです。

ただ、同じルームにWeb制作のプロデューサーがおり、ちょくちょく相談をされて、企画やデザイン案を出したり、コピーを書いたりはしていました。どれも正式な仕事ではなかったですが、この頃からWebに関わり始めました。

■デジタルマーケティング会社のクリエイティブ顧問を務める。

私が本格的にWebの企画やコピーに携わったのは、いわゆるITバブルが崩壊した後の2003年からです。

外資系広告代理店の後輩でデジタルマーケティング会社『メンバーズ』の副社長になっていたS氏から突然連絡があり、同社のクリエイティブ顧問を務めたのがきっかけでした。

当初は週に何回か会社に顔を出して、各担当者が考えたWebの企画書やデザイン案、コピー構成案に対してアドバイスをしていたのですが、凄い勢いで案件数が増え、幾つかの案件に関しては、一緒に企画案を考えていましたね。

■楽しかった『日立製作所』コーポレートサイトのトップページ制作。

そのうちに、『日立製作所』コーポレートサイトのトップページの案件が入り、毎月“企業広告”風に事業トピックスや技術を取材して、コピーも書かなければならないということで、私自身が全体のディレクションも含めて担当するようになったのです。

この案件は、2005年1月から2007年12月まで担当したのですが、残念ながらデジタルデータが見当たらなく、ページをプリントアウトしたものしか手元に残っていません。新卒で『松下電器』の企業広告を担当していた頃を思い出しつつ、楽しく仕事をさせていただきました。

そうそう。ちょうど同じ頃、『松下電器」が『松下電工』と統合して、『パナソニック』に社名を移行する過渡期で、お台場にある『パナソニックセンター東京」、汐留にある『ナショナルセンター東京』オープンのWebの企画・制作もやりました。

その打合わせで、御成門の松下電器・東京本社に伺った際、１Fのロビーで、私が昔担当していたエアコン（楽園／エオリア）の松下電器宣伝事業部側の責任者とすれ違い、お互いに驚いたのを覚えています。

■色々ありました。TOYOTA『レクサス』日本導入Webの企画・制作。

しかし、一番印象に残っているWeb案件は日本に導入されて今年15年を迎えたTOYOTA『レクサス』です。その導入に際して、Webの企画・制作が競合となり、『D通』、『H堂』、そして私が顧問を務めていた『メンバーズ』の3社で争いました。

私はコミュニケーション戦略の策定、全体のクリエイティブディレクション、コピーライティングを担当。そして、2回にわたるプレゼンの末、見事に勝ちとりました。

そして、いざ実制作に入ると、実車を撮影するために、豊田市にある貞宝工場にトータル30日ほど缶詰状態。撮影のカメラマンとスタッフは『日本デザインセンター』が指定され、カタログ撮影が優先で、Webは後回しです。

工場の駐車場にはTOYOTA以外の車は止められないので、名古屋駅前で『ヴィッツ』を借りて、宿と工場を行ったり来たり。工場の出入りには、バッグの中身、パソコン、携帯電話をチェックされましたね。あっ、ごみの分別も厳しかったです。

こちらはWeb画面のプリントアウトすら残していませんでしたので、プレゼン企画書の写真を張り付けておきます。上が私たち用の手元資料で、下がプレゼン資料です。

「プレゼン資料をTOYOTAのフォーマットに従って直してください。」と突然言われるなど、イジメられたのを思い出しました。他にも色々と“横やり”らしきものが多く入りましたが、それは別の機会に話します。

ちなみに『レクサス』が導入された2005年8月に、私も弊社『クリエイティブ・コネクション』を立ち上げました。もう15年前になりますが、「あっ」という間ですね。

■システムやデザインの流行は変わっても、Web制作の基本は変わりません。

その後は、コーポレートサイト、ブランドサイト、プロモーションサイト、オウンドメディア、地域ポータルサイト、ECサイト、LP…など、数多くのWebの企画・制作に携わってきました。

以下は、最近、弊社が企画・制作したWebの一例です。いずれもレスポンシブWebデザインで、PC、スマホ、パッドに対応しています。

※『ののじ』ブランドサイト

※『ののじ』オウンドメディアサイト

※東京税理士会　荒川支部サイト

弊社を法人化する前の2001年から現在まで19年間ほど、Webの企画・制作に携わってきた訳ですが、新しい検索システムへの対応、デザインなど、Webを取り巻く環境は常に変わり続けています。

しかし、Webもコミュニケーションツールの１つです。明確な目的を持って戦略を策定し、ターゲットに“伝えるべき情報”を“伝える”ことが最大の使命です。その基本は今も昔も変わっていません。

各種Webを新たに制作するほか、部分的な改修や変更をお考えなら、まずはご相談ください。ご要望やご予算に合わせて、ワンストップで対応させていただきます。

以上、クリエイティブ・コネクション　ブランド・マーケティングコンサルタントの町田芳之でした。

弊社Webコンサルティングに関するページです。
https://www.creative-connection.jp/service/web.html
※Webの作品例については、現在調整中です。

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